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STAFF BLOG赤井澤 剛のブログ

ニュージーランド 最終話 「人と心と言葉」(アカイザワ)

ニュージーランドは多くのことを与えてくれた。景色、出会い、感覚、寂しさ、幸福感、総称して『経験』だ

 

ニュージーランドには不思議な力がある。与えてくれると同時に忘れさせてくれる。必要のない感覚を引き算してくれる。そのぶん頭がシンプルになる。

 

ニュージーランドを旅した人たちはどこか似ている気がした。どこがと言われると言葉にまようが、強いて言うならみんな自然だった。

南島 クィーンズタウン 綺麗な山々に囲まれた湖にさほど大きくないが絵本に出てくるようなとても綺麗な街だ。この街は私の大好きな街の一つだ。

 

ここで私は親友と呼べる人に出会う。彼の名は『モニール』スペイン人の彼は気さくでとてもノリがいいが全く不快感がなく尊敬できる同い年だ。

 

彼との出会いはこの街の宿でだった。

その朝私は共有キッチンで朝食にフレンチトーストをつくっていた。すると彼が、「なんだそのうまそうなのは!どうやってつくるの??」と英語で聞かれたので、ぼくもつくり方を説明し「良かったら半分こして食べよう」と声をかけた。

 

すると彼は、とても嬉しそうに食べてくれた。食べながら、旅のことや、スペインのこと、を同い年ということもあり盛り上がって話した。

モ「今日は何するの?」

赤「今日はあの北に見えてる山を登ろうと思っているよ。君は?」

モ「俺はそこの街を見下ろせる丘にのぼりにいくよ。なら今日の夜宿で感想を教えて。」

赤「わかった!それじゃ夜に!」

 

と会話を交わした5秒後くらいに何かが私を止めた。

 

そのすぐには「やっぱり予定変えて一緒に行ってもいい?」と言っていた。

彼に何かを感じたのか、何がそうさせたのかはわからない。しかし、今でも思う。あのときの自分よ。ありがとうと。

 

彼との1日はとても楽しかった。いろんなことを話した。

 

お互いの国のことや感覚、価値観、生き方。話せば話すほど自分の中で成長を感じていく。

人は自分と違う価値観、経験をしている人間と会話することで成長するのだと思った。

 

彼とはこの後も何度も宿で偶然の再会を重ねその度に仲が深まった。

 

彼は私のことを『Aka』と呼ぶ。だが普段は『Bro』brotherを省略したものだ。

それにより考えられないほどに警戒心を解いてくれた。

 

彼がスペインに帰るときも空港で偶然再会することが出た私たちは「さよなら」ではなく「また会おう」と言って別れた。そこにはまた会えるという確信があった。

 

 

後ほど書くが、彼とはこの半年後、18832Km 離れたスペインの彼の故郷『Calaques』という街で再会し、とても素敵な経験をさせてくれる。

 

彼の他にも多くの私を助けてくれる人に出会った。一枚目の写真に写るオランダ人の20歳の女の子だ。

彼女は簡単に説明すると愛嬌部門の代表だ。常に弾けるような笑顔で、雨で宿からでれない日ですら最高の晴れをもたらしてくれる子だった。

 

彼女もまたオランダに行った際、彼女はオーストラリアにいて会えなかったが助けてくれた。

 

その後はヒッチハイカーを乗せながら景色と会話を楽しんだ。

 

 

 

 

途中で髪を切ったりキャンプをしたベルギー人の彼とはこの旅で、ニュージーランド、ベトナム、そしてベルギーの三回会うことができた。

 

 

その後、私は1話目に出てきたザンという男の子の家を目指した。

 

シャアハウスに住む彼は、とてもいい子だが、ちょっとばかりやんちゃだ。少しばかり一緒になってやんちゃしてみたりもした。

結局一週間ほど家に泊めてくれた。

彼は日本がとても好きで、ほんの少しだったが日本語が話せた。

 

大好きなラグビーで日本に行きたいと言っていた。背がとても小さい彼だったが、常に努力し、身長からは想像もできないくらいマッチョだ。

 

私が腕相撲を両手で挑んども片手の彼に勝てないくらいに強かった。実際ラグビーの試合にも連れて行ってくれたが、体格差は圧倒的だ。しかし果敢に挑み、チームメイトに頼りにされる彼を見て熱い気持ちになった。

 

努力で変えられないものもあるかもしれない。けれど、埋められないものはないのかもしれない。

その後、彼は最後の日、仕事前の早朝に車で迎えに来てくれ、空港までお見送りしてくれた。

 

彼が日本に来たときは、自分ができる最大のおもてなしをしたいとおもった。

「See you again next in Japan」と約束をし飛行機に乗り込んだ。

 

このニュージーランドの旅では多くの景色を見て感じて、多くの人に出会って、インプットと引き算ができた旅になった。

 

出会った人たちに似ている人はいなかった。全員が皆、自分をしっかり持っていた。

「流される」ではなくおのおのが舵を握っていた。そして輝いていた。

 

多くの言葉はなかった。話せなかった。しかし多くが伝わってきた。

 

国籍も経験も言語も違うが心が繋がっていた感じがした。たくさんの友が出来た。

これを経験し始めて言えることは

 

確かにもっと話したいと、悔しい気持ちになったこともあったが結果大切なのは『心』である。

 

誰も知っている人のいない海外に出て、多くの人と関わると感じる。

今までは「日本という国で、国に守られ、言葉に守られ、常識に守られていた」と。

 

海外に出ると丸裸だ。守ってくれるそれらの服はない。

 

そのときまた自分のちっぽけさと、自分を守る強い心が欲しいと強く思った。

 

2019.06.14|スタイリスト

赤井澤 剛

スタイリスト
仙台市生まれ。山、風景写真、キャンプ、自転車、温泉巡り、雑誌集め、読書、行ったことないところ巡り、動物
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